トレー町工場の後継奮闘記_家業編⑧ 〜インターネットの活用〜
前回の仮説検証で、真空成形業界での町工場の営業は一筋縄では行かないとわかりました。そこで選択肢の一つとしてインターネットの活用を挙げました。真空成形の町工場でインターネットを全力で活用している会社はほとんどないのではないか?やってみる価値はあるのではないか?
ということで、やってみました。
自分が後継として描いたストーリー
- 50年先の不確実性を払拭するために新しいことをやる必要がある
- 新しい動きに集中するために、まずは既存事業を次世代につなぐ基盤を整えるべき
- 新しい動きで利益を生み、次世代を採用する余力を蓄える
- 会社の魅力がupした状態で、次世代を担う人材を獲得する
- 次世代へのバトンタッチを実現させる
- また新たな挑戦をする
初めて読む方のために、ここまでの新規事業検討の流れをまとめます!
- 新規事業の方向性を検討
- まずは後継が営業してみる(町工場価格で営業すれば、売上は上がるのか?)
- そう簡単ではなかったので、新規アイデアに挑戦!
- 新規アイデア実現のためにも、シンプルに売上upのためにもインターネット活用をしよう!<<今ここ
インターネット活用の仮説
何も知らない自分は、お恥ずかしい限りですが、下記のような軽い仮説で動き始めました。
- 勉強すればきっと自分でも作れるはず
- ホームページを魅力的にしたらもしかしたら仕事が来るかもしれない
- 転用許可をもらった金型を載せることでマッチが生まれるかもしれない
そして自分は大事なことに気が付きます。
「あ、ホームページの前にロゴマークが無い😅」
お願いする方は決まっていました。
ベンチャー時代に倉庫で自分にアツい言葉を下さった方です。
過去にデザインのお仕事もやられていたと伺っており、すぐにご連絡させて頂きました。
(以降、師匠と呼ばせて頂きます。)
ロゴマークに込めた思い
師匠はご快諾して下さいました。
やるからには中途半端はしない。
デザイナーとして、半端な物は世に出したくない。
そう言って家業の工場にも来て下さり、現場を見て、父とも会話して頂き、
会社の歴史や思いをヒアリングして頂きました。
自分は家業の歴史をまだまだ理解していなかった。
父の思いをしっかりと聞いたのは初めてかもしれない。
ロゴマーク以上にこのプロセスにとてつもない価値がありました。
もうこれはリブランディングコンサルです。
そうしてロゴマークが完成しました。
ミッション
人々のうつわ=可能性を広げる
事業を通じてお客様のお困りごと解決とともに、
働く社員の可能性を広げる。
小さな町工場から前向きな事例を作り出して参ります。
ホームページを作る
何と師匠はWebサイトの作り方もご存知でした。
弟子入りさせて頂き作成したのがこのホームページです。
何も知らない自分がここまでの形に出来たのは師匠のお陰です。
サーバー契約の仕方、WordPressの使い方、
記事の書き方、分析と改善のやり方、もう何もかもを教えて頂いてます。
もう神です。
どうすればたくさんの方に見て頂けるか?
どうすれば検索にヒットするか?
日々、SNS発信やページの改善を続けています。
もう少し成果が出たタイミングで、何を心がけてサイト作成しているかなど記事にまとめます!
今後の展望
道のりはまだまだ長いです。
やることは決まっているので、日々積み重ねます。
同時並行で別軸の新規事業も進めていくつもりです。
- まずは自分が出来る発信を続ける
- YouTube等で製造のイメージが湧く動画も発信する
- 直接取引の実績を創出し、事例をホームページに載せる
- 金型の転用許可を少しでも多く頂く
- ホームページに転用許可を頂いた金型情報をアップし、マッチを生み出す
- 金型シェアリングプラットフォームまで発展させる
- 上記の中でお客様の声を聞き、自社商品の開発に繋げる
次回はまだ記載をしていなかった海外検討です。
舞台はベンチャー時代にご縁のあったベトナムです。
SNSをフォローして更新情報をお待ち下さい!
ご紹介
家業での取り組みを活かして中小企業の事業承継問題に少しでもご協力出来ないかと思い、
Legacy Linksというサービスを立ち上げました。現場データ化サービスです。
(無償ヒアリングを通し、作業標準化後に事務作業を外注頂けるかご相談させて頂きます。)
父からの事業引継を進めている私自身と、
誰かから事業を引き継ぎ、事業作りをしたい渡邊の2人で動いています。
色々な方と繋がりたいの一心で動いております。ぜひお話しさせてください。