トレー町工場の後継奮闘記_家業編⑥ 〜町工場後継が営業してみた〜
前回の記事で、後継として新規事業をやる際の方向性を検討しました。
今回は、すぐに動き出せることとして、実際に営業をしてみた際のことを書きます。
町工場後継は、一体どんな課題に直面したのか。
心が折れて終わってしまうのか。それとももがき続けるのか。
ぜひ最後まで読んでください!そして、SNSのフォローも何卒よろしくお願い致します!
自分が後継として描いたストーリー
- 50年先の不確実性を払拭するために新しいことをやる必要がある
- 新しい動きに集中するために、まずは既存事業を次世代につなぐ基盤を整えるべき
- 新しい動きで利益を生み、次世代を採用する余力を蓄える
- 会社の魅力がupした状態で、次世代を担う人材を獲得する
- 次世代へのバトンタッチを実現させる
- また新たな挑戦をする
仮説:町工場が営業したら、コストメリットを武器に仕事を獲得できるのではないか?
答えはNoでした。
知人の紹介やテレアポで実際に営業をしてみました。
何とか数社、訪問をさせて頂けることになり、実際にヒアリングをさせて頂きました。
(改めて商社時代の看板の大きさをしみじみと感じました。)
検証結果
ニーズ/単価メリットはあるが、金型費用がネックになる
トレーは大きく2つに分かれます。
- 専用トレー
- 金型を起こして、ニーズにバッチリ合わせる
- 規格品トレー
- 金型費が掛からない代わりに、あり物のサイズから形状を選ぶ
家業は上記の①です。
営業を実際に行って営業の課題を感じました。
- 営業をする上では、チャンスがまだまだある
- 飽くまでトレーは梱包資材であり、改善検討は後回しになっていることが多い
- 仕方なくあり物のトレーを使っているお客様は間違いなくいらっしゃる
- ヒアリングをすると、こういうトレーがあればなぁ、、という声は多い
- 一方で、金型費用がどうしても課題になる
- 金型の初期投資を回収できるほどの所要がない場合が多く、専用トレーの活用までは至らない
- それゆえ、思った以上に規格品トレーが高価で売買されている
さて、次はどうしよう。ワクワクしてきた!
簡単ではないことは重々わかりました。
大切なのは、『じゃあ次はどうしよう?』です。
課題
金型費用のボトルネックを解決するには?
- シンプルなテレアポをするのは、あまりに効率が悪すぎる
- 金型費用ネック問題を解決しないと勝てない
- これらの課題を解決し得る事業アイデアが必須
- 需要がある顧客にたどり着くのが思った以上に大変
打ち手案
金型費用問題を突破する or 金型費を問題視しないお客様に行き着く
- 金型費のボトルネックを解消する
- 海外等から金型を仕入れて初期投資のハードルを下げる
- 海外等から安い材料を仕入れて、金型費用回収速度を上げることで、ボトルネックを突破する
- 規格品トレーに近い動きを自分たちもやる
- 営業効率を上げる
- ホームページ/SNSを駆使して効率よく引き合いを獲得する
- 他の営業商材や切り口を持ち、金型費用を回収しやすい顧客に会える状態を作る
重要な意思決定として、愚直な営業を一旦やめました。
そして、海外検討やwebマーケティング、商社事業の重要性を見出すことができました。
このブログ活動もこの仮説検証の結果です。
ぜひ色々とやり取りさせて下さい!
次回からは、上記の仮説検証を受けて、何をやっているのかを書いていきます!
是非SNSをフォロー頂き、更新情報をご確認ください😊
後継の方、後継のことで悩まれている経営者の方、トレーにご興味がある方、
自分なんかと話してみたいと思ってくださる方、ぜひお気軽にDM等でご連絡下さい!
色々と勉強させて頂きたいです😊
ご紹介
家業での取り組みを活かして中小企業の事業承継問題に少しでもご協力出来ないかと思い、
Legacy Linksというサービスを立ち上げました。現場データ化サービスです。
(無償ヒアリングを通し、作業標準化後に事務作業を外注頂けるかご相談させて頂きます。)
父からの事業引継を進めている私自身と、
誰かから事業を引き継ぎ、事業作りをしたい渡邊の2人で動いています。
色々な方と繋がりたいの一心で動いております。ぜひお話しさせてください。