トレー町工場の後継奮闘記_家業編⑤ 〜新規事業を始める準備〜
前回は新しい取り組みを全力でやるためにも、
家業が次世代につながるための基盤を整えました。
そして今回、いよいよ新規取り組みをスタートします。
実際に動き始める前の思考プロセスを記載します。
自分が後継として描いたストーリー
- 50年先の不確実性を払拭するために新しいことをやる必要がある
- 新しい動きに集中するために、まずは既存事業を次世代につなぐ基盤を整えるべき
- 新しい動きで利益を生み、次世代を採用する余力を蓄える
- 会社の魅力がupした状態で、次世代を担う人材を獲得する
- 次世代へのバトンタッチを実現させる
- また新たな挑戦をする
まずは、新規事業としてやれることを書き出す
一言で新規事業と言うと、無限に選択肢が出てきてしまいます。
まずは、家業や自分の経験を軸にした場合に何が出来るか?を書き出してみました。
ただ書き出すのではなく、出来るだけ漏れなく検討できるように分解してみます。
家業でのアクションを開始しているだけあり、
入社当時に検討した方向性よりは書いている内容が絞られています。
家業入社当時のメモはこちら
- 既存を伸ばす
- 費用を下げて利益を増やす
- 業務改善
- 仕入れ値ダウン
- 海外からの仕入れ
- 新規案件で売上/利益を増やす
- シンプルに営業する
- 海外で売る
- 何か今以上の強みを付け加える
- webが強い
- 価格が安い
- その他の価値
- 費用を下げて利益を増やす
- 新規事業をやる
- 自社商品を開発し、一発当てる
- 家業入社前の自分の経験から想起
- 商社事業
- 家業入社後の自分の動きから想起
- 家業DXのサービス化
- 家業のネットワークから
- 鮮度保持フィルムの販売
優先順位を決めてみる
実際に想定される効果(見込み利益)と始めやすさの2点から優先順位を決めようと思いました。
しかし、正直、全てやってみないとわからないというのが当時の私の結論です。
そんな中、ベンチャー時代に尊敬していた方が仰っていたことを思い出しました。
『一定やってみないとわからないこともある。それがわかるまでは徹底的にDoすることも大切。』
そこで、それぞれの方向性に仮説を設定し、実際にひたすら動いてみることにしました。
ということで、章としてあまりに短いですが、次章へ切り替えます。
優先順位を決めるためにも、まずはDoしてみる
仮説や目的もなく動くと、何も得られずに時間だけが過ぎる可能性があります。
そのため、下記のような仮説を胸にすぐに出来ることから手を動かしました。
- 営業面
- 町工場が営業し、直接取引するだけでコストダウン提案になり、売れるのではないか?
- ホームページ/SNS活用で多少は売上がアップするのではないか?
- 放置されている大量の金型を転用できれば、初期投資ゼロでトレーを販売できるのではないか?
- 海外進出の可能性
- 日本の効率や技術があれば、海外市場でも戦えるのではないか?
- 少なくとも金型や材料の仕入れ先としては、可能性があるのではないか?
- 新規事業の可能性
- エンドユーザーの声を拾えないため、自社製品開発は今の段階ではないはず
- 家業で実際にやったDXは他の町工場でもニーズがあるのではないか?
- ベトナムの経験を活かした商社事業はニーズがあるかもしれない
- 父親が知り合った鮮度保持材料の開発者の方は、新規事業になる可能性はある
ここまでくれば後は簡単です。
ひたすら動いて仮説検証をするだけです。
次回以降は上記の仮説の切り口で、実際の検証結果を書いていきます!
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ご紹介
家業での取り組みを活かして中小企業の事業承継問題に少しでもご協力出来ないかと思い、
Legacy Linksというサービスを立ち上げました。現場データ化サービスです。
(無償ヒアリングを通し、作業標準化後に事務作業を外注頂けるかご相談させて頂きます。)
父からの事業引継を進めている私自身と、
誰かから事業を引き継ぎ、事業作りをしたい渡邊の2人で動いています。
色々な方と繋がりたいの一心で動いております。ぜひお話しさせてください。