トレー町工場の後継奮闘記_家業編②~DAY1から現場に入り込む後継~
いよいよ家業でのDAY1です。
同時に学生以来のアルバイト生活のスタートです(笑)
アルバイト生活となった経緯は前回の記事をご覧ください。
真空成形でトレー/ブリスターパックを製造する家業が抱える課題は何で、
後継は何を思い、どんな将来をイメージしたのか。
迷っている後継の皆さん!困っている社長の皆さん!是非最後までご覧ください!
現状把握
家業での将来を考えると言っても、机の上でパソコンを触っているだけでは無意味です。
当初、「1ヶ月の自由期間、人生最後の夏休み」と言っていた時間の半分くらいは、
家業の現場作業と将来を考える時間に使っていたと思います。
(残り半分は7月末に控えていた結婚式の準備(猛烈な巻き返し)です。)
現場に入ることで現状の解像度がかなり高まりました。
初めは掃除・作業者の方のお手伝い・マニュアル作成に努めました。
まずは現場に入って、一次情報を取得することが一番大切です。
家業の強み
約60年継続してきた会社です。
現場作業は一定レベルで効率化されており、技術レベルも洗練されていました。
実際に難しい/小ロット/手間が掛かる案件は、ありがたいことに営業をせずとも依頼が来ます。
社長である父親含め、会社の方が健康であれば、向こう10年間は会社が回っていくとわかりました。
- 技術力(複雑形状/深絞り/厚物への対応)
- 小ロット特化
- 短納期対応(急な試作の差し込みなど)
- 営業をせずとも鳴る電話
家業が抱える課題
しかし、後継の視点に立つと課題が見えてきます。
社長の頭にインプットされた大量の情報とそれが織りなす受発注&生産計画、
10年後には社員の半分が定年を迎えるという世代交代の運命。
無知が故の真空成形自体のビジネスとしての将来性への不安。
10年間はよっぽどのことがない限り大丈夫だと思う。
ただ、その先を自分ごとで考えられるのは、きっと自分だけ。
今の段階で戻ってきて本当に良かった。すぐにでも動き始めよう。
- 世代交代
- 社長への属人化
- 現場人材の世代交代
- 5S
- 大量の金型
- 作業スペース
- 営業
- エンドユーザーとの直接取引が少ない
- 新商品の鍵となる顧客の直接の声が拾えない
- エンドユーザーとの直接取引が少ない
方向性の検討
自分の動き方を決定していくにあたり、次のステップで検討実施しました。
- 考えられる方向性を書き出す
- 50年先まで家業を継続させるための課題を整理する
- 何をどういう順序で実行するかストーリーを決める
次回、具体的な検討の内容を結構ガッツリ公開していきます。
ぜひSNSをフォロー頂き、更新情報をチェックして下さい!
ご紹介
家業での取り組みを活かして中小企業の事業承継問題に少しでもご協力出来ないかと思い、
Legacy Linksというサービスを立ち上げました。現場データ化サービスです。
(無償ヒアリングを通し、作業標準化後に事務作業を外注頂けるかご相談させて頂きます。)
父からの事業引継を進めている私自身と、
誰かから事業を引き継ぎ、事業作りをしたい渡邊の2人で動いています。
色々な方と繋がりたいの一心で動いております。ぜひお話しさせてください。