後継奮闘記

トレー町工場の後継奮闘記 転職編

shibasan438

専門商社からベンチャーへ。
初めの転職の際の原体験を記載します。
自分が何を考えて働いているかが分かる記事に仕上げます。
転職で迷っている人にも是非読んで頂きたいです。

将来への不安と焦り

専門商社へ入社した時点では、うっすらと家業へ戻ることを考えていました。
(一方で、家業に戻らずに商社で働き続けることも頭の片隅にはありました。)
そのためにも最大限、学べることを吸収しようと思っていたのは事実です。
しかし、転職自体はそこまで考えておらず、10年後くらいに家業に戻ろうかなという程度でした。

実際に仕事が始まると、感じることは多々ありました。
新人として新規営業も挑戦するようになり、自分の無力さを痛感するようになります。
もし会社の看板と既存販路がなかったら、自分に何が出来るだろうか?
このまま家業に戻って自分に何が出来るのだろうか?

いつしか自分は、日々焦りの中で業務に打ち込むようになっていました。

転職を意識したきっかけ

日々不安の中で何かを得ようと焦る中、ショッキングな出来事が起こります。
『加工知識がない中での、4〜5社のサプライヤー様への相見積と失注』
自分が知っている数少ないサプライヤー様へ、選定根拠も乏しい中で相見積を依頼し、
ただ工数を掛けて頂いただけで、何も得られずに失注をしてしまいました。

何のために自分は介在しているのだろう?
自分の価値は一体何なのだろう?

価値が出せない状態で家業に戻っても、何も生み出せないのではないか?
気がつくと転職を意識し始めている自分がいました。

転職の決意

本当に価値があり、業界のためになる仕事がしたい。
家業に戻り、大手の看板がなくなっても戦える個の強さを手に入れたい。
そんな思いが膨らむ一方、どうやってそんな会社を見つければいいのか分からずにいました。

『ふぅん、でも何もしてないじゃん。本当に転職したいの?って思っちゃうよ。』
異動で同じ部署に来られた先輩から寮で言われた言葉です。
仰る通りだと思いつつ、実行が出来ていない自分に情けなさを感じました。

そう思う自分に対し、その先輩から運命を変える助言がありました。
『こういう会社があるよ?受けてみれば?』
それがキャディでした。聞くと先輩はエントリーするも合格には至らなかったそうです。
そんな中でも自分に紹介をして下さった先輩に心から感謝し、すぐにエントリーしました。

面接を通して高まる志望意欲

実際にオンラインイベントや、面接を通し、入社への思いは大きくなりました。

入社決意に至ったポイント
  • 後継大歓迎のスタンス
  • 課題解決へのこだわり
  • ゼロベース思考

『後継はいずれ会社を辞める。』これは後継について回る悩みです。
しかし、キャディでは後継向けのオンラインイベントを開催していました。
期間限定でも最大火力で働く仲間の方が価値が大きい。という考えが元にあるとのことでした。

面接の中では、成果を聞かれるだけではなく、『どういった課題感を持って仕事をしているか?』を問われた記憶があります。
課題を見つけられないと、課題を解決することはできない。
高い視座を持っていないと真の課題を見つけることはできない。
面接の中で、ここで働けば個人の価値を高められると確信しました。

『もう一回このプレゼンをやり直せるとしたらどうしますか??』
最終面接で事業案をプレゼンした後に言われたことです。
自分は説明した事業案を改善することしか答えられませんでした。
『そもそもこの方向性自体が正しかったんだっけ?』を考え直すゼロベース思考/高速でPDCAを回すスキルが欠落していることを教えて頂きました。

入社へ

『自分は後継です。給料はいくらでもいいので修行をさせて下さい。』
最終面接の最後でこう宣言し、合格を頂きました。

この時点で自分は、心の中で3つのことを決めていました。

目標
  • ものづくりにどっぷり浸かる
  • 一番きついところに放り込んで頂き、最大効率で個を高める
  • マネージャークラスの課題解決力を手にいれる

こうして営業の基礎を叩き込んで頂いた1社目の専門商社へ感謝を胸に、転職を決めました。
1社目の経験がなければ、営業としての基礎力・製造業の全体感・そして業界/家業/個人の課題感も得られないままでした。
『いつか恩返しが出来るように。』この思いがあったからこそ、次のキャリアでどんな逆境を迎えても奮闘し続けることが出来ました。

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芝田 有誠
芝田 有誠
有限会社芝三工業所 新規事業部長
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