トレー町工場の後継奮闘記〜商社編①〜
はじめに
今回は社会人(商社勤務)時代の私から見た家業や両親への思いを記載させて頂きます。
初めての方は先に概略編をご覧頂けますと幸甚です。
私の自己紹介等をさせて頂いております。
商社時代〜概要〜
若造の小さな挑戦かもしれませんが、ポイントごとにまとめさせて頂きます。
長くなりそうな場合は、記事を分けさせて頂きます。
- 入社初期(いきなりの不具合対応)
- 初のメイン担当(在庫管理からのスタート)
- 初の防衛戦(必死のVA提案)
- 初の新規受注(新規営業の取り組み)
- 新たな挑戦(データ活用・ベンチャーへの挑戦)
入社初期
『インド出張行ってくるから、何かあったら頼んだよ芝田くん!』
これが自分が尊敬するOJTの方からの実務に入って2週間程度の私へのコメントでした。
まずは翌日、いきなりの機械搭載部品に関する仕様打ち合わせからスタート。
わからない言葉が大量に飛び交う中必死に書いた議事録。
何となくでも意味がわかったのは自分が理系だったからでした。
こんなにも理系でよかったと思ったことはありません(笑)
そんなほっと胸を撫で下ろす私に届いたのが一本の電話。
ここから若者の初苦労が始まります。内容は納入した機械部品の不具合の発生。
それも当該機械エンドユーザー様の現場での不具合です。
知らない言葉も混じった状態で不具合概況説明を頂き、「過去不具合実績の有無」・「想定原因の説明」をご依頼頂きました。
自分はサプライヤー様へ不具合概況やアウトプットの目的を上手く伝えられず、明確な回答を出来ないまま数日が経過してしまいました。
するとお客様から改めてお電話を頂きます。
『何をやっているんだ!いつまで掛かるんだ!エンドユーザー様を何だと思っているんだ!』
(※自分のことを気にかけて頂いた今でも感謝しているお客様です。)
自分はひたすらに謝罪し、即日サプライヤー様とお客様を訪問しました。
そこで対応方針が決定し、問題なく解決へ進みました。
この時の反省はただ一つ。
お客様は何を求めているかを考えることの大切さです。
即座にすべきは想定原因の究明ではありませんでした。
「特に同様の事例は過去にございません。事象を詳しく知りたいので、一度訪問させて頂き、状況をヒアリングさせて頂くことは可能ですか?」
このやりとりが出来ればそれでよかったと今では思います。
ただただ焦りながら無意味に一生懸命に頑張るだけではダメだと入社早々に痛感しました。
後日談ですが、このお客様には後日アポイントを取得し、対応の不甲斐なさを謝罪させて頂きました。その中でただ転んでたまるかと思い、「他に品質で御困りごとはないですか?」と伺ってみました。そこで伺った御困りごとをきっかけに今では新規部品取引が動いています。
家業への思い
自分はこの経験で以下のことを強く思いました。
- 不具合対応にはやり方があり、しっかりと学ぶ必要がある
- しっかりとした営業力がないと顧客信頼を失ってしまう
- 営業力を強化し、直接お客様と接点を持たないと新規案件の種を逃してしまう
特に3つ目は自分にとって大きな危機感の一つとして胸に残っております。
こんな経験をスタートに自分の社会人経験は動き出します。
長くなってしまったので、続きは次回記載させて頂きます。
引き続きよろしくお願い致します。
ご紹介
家業での取り組みを活かして中小企業の事業承継問題に少しでもご協力出来ないかと思い、
Legacy Linksというサービスを立ち上げました。
色々な方と繋がりたいの一心で動いております。ぜひお話しさせてください。