後継奮闘記 ベンチャー編①
専門商社から転職し、ベンチャーに入社した直後の初動と苦悩について書きます。
本記事では、ベンチャーでの働き方や価値の出し方に悩みまくった半年にフォーカスします。
私の今の考え方の礎になっている期間です。
現状の仕事にモヤモヤしている方・仕事を楽しくしたい方は是非最後まで読んでください!
DAY1 ベンチャーを肌で感じる
2021年8月、まずは研修からスタート。
なんと自分たちが研修プログラム開始の一期生でした。
『ビジネスを走りながら組み立ていく。』早速ベンチャーを感じながらのスタートでした。
自分と同じ専門商社から転職してきた方から、
図面を見たこともないが面白いから入社した、という40歳の同期の方もいて、
『これがベンチャーか』とワクワクした初日でした。
- 図面は読めるし、商社としての動きだけは出来そう
- しかし、それだけでは不十分
- お客様、パートナー様と対応に加工の話が出来るプロフェッショナルであることが必要
- チャンスは自分から取りに行く必要がある
1on1という上司や社員同士での相互マネジメントの文化も新鮮でした。
ビビりながら上司の方へメッセージを送り、オンライン会議を依頼したことを覚えています。
若造の宣言
ビビりながら予約した1on1。目の前にはどれくらい偉いかもわからない上司。
入社経緯と後継であることを伝え、最後にこう言いました。
『早く成長したいので、一番きついところに入れて下さい。』
どれくらい偉いかわからなかった上司の方は爆笑されておりました。
(ちなみにとても偉い方でした。笑)
そうして私の最初の配属は、会社として初となる在庫取引の立ち上げとなりました。
私は早速、伝えられた倉庫の所在地へ向かいました。
今振り返ると、結果として、この宣言が自分の成長を加速させました。
間違いなく、当時の若造が唯一できることであり、人生におけるファインプレーでした。
いきなりの試練と焦り
配属チームでの自分のミッションは、良品を納期通りに届けることでした。
品質は配属先の上司の方が担当だったので、私最初のテーマは、納期通りに届けることでした。
簡単そうに聞こえますし、ものづくりに関わりたいのに、出荷かぁと思った自分もいました。
しかし、現実はそう甘くはありません。
何も価値を出せない&価値の出し方すら見出せない自分に、日々焦りが押し寄せました。
『自分の居場所がない。』大手では味わったことのない感覚でした。
- 何百という部品をミスなく在庫から取ってくるだけでも難しい
- 次の日の出荷に精一杯で、自転車操業から抜け出せない
- 倉庫管理チームもデータ構築チームもいる中で、自分の役目が見つからない
そんな中で一つの転機が訪れます。
納品後の顧客現場での品質対応の指示が上司から出たのです。
商社時代から大手機械メーカーの現場で不具合対応をしていた自分は、快諾しました。
見出した居場所
現場では様々な課題が発生していました。
輸送による製品傷、梱包資材による汚れ、現品票の貼り間違えなど、どれも在庫取引だからこそ起こる課題ばかりです。
商社時代から現場が大好きだった私は、掃除用具を片手にお客様の現場に飛び込みました。
お客様に誠心誠意謝罪をしつつ、片っ端から製品を綺麗にしていきます。
そうすると色々な一次情報が集まってきます。
- 製品傷
- どの部分のどのレベルの傷がNGか
- 逆に場所次第では、傷があってもOKな部品もある
- 製品の汚れ
- どのレベルまで拭きあげれば合格か
- 現品票
- 受け入れ現場でどういった作業がされているか/なぜ困っているか
- 他社さんが通常どのように納品をしているか
独身でエネルギーだけはあった私は、顧客の元へ1週間丸々常駐することもありました。
気がつくと、最も顧客の現場をわかっている人間となっていました。
次回予告
少し長くなってしまったので、今回はここまでです。
ようやく自分の居場所が見つかったものの、
「更なる価値を生み出すには?」という課題で悩みます。
次回も価値のある人材になるヒントをお届けできるように努めます。
SNSを通じて投稿を発信しております。
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ご紹介
家業での取り組みを活かして中小企業の事業承継問題に少しでもご協力出来ないかと思い、
Legacy Linksというサービスを立ち上げました。
色々な方と繋がりたいの一心で動いております。ぜひお話しさせてください。
ベトナムお疲れさまです。
単純な仕事からも課題を見出して自身の成長につながる姿勢に感銘を受けました!次の更新も楽しみにしてます。
毎回読んでますが、誤字脱字がないのがすごいです。