トレー町工場の後継奮闘記_家業編①~家業に戻った理由~
そもそも何故、当時あのタイミングで家業に戻る決断をしたのか。
家業がありつつも戻らない方や、後継がいなくて困っている中小企業の経営者の方がいます。
そんな中でどうして私が家業に戻ったのかを「当時までのキャリア」と「将来への考え方」から書いていきます。
- 転職で迷っている
- 家業に戻るか迷っている
- 子供に家業に戻って欲しいが上手くいかない
- 後継の採用に困っている
これまで得られたスキル/経験
商社時代は営業の基本を学びました。
また、顧客,メーカーの双方と接点を持ち、製造業の全体感を先に知ることが出来ました。
この経験を通し、製造業全体の課題や自分の価値の低さを強く意識するきっかけになりました。
『このままでは、自分の社会における価値は加速度的には高くならない。』
『家業に戻ったとしても何も成し遂げられない。』
そう思い転職を決断しました。
- 営業の基本
- 大手企業への営業(関係構築・売り上げ拡大)
- 新規営業(テレアポ〜販売)
- 製造業商売の全体感
- 取引の流れ(引き合い獲得/見積/受注/納品)
- 各種手続き(与信管理/契約締結)
- 製造業特有の業務(在庫管理/不具合対応/VA提案)
- 語学
- バンクーバーでの英語研修(3ヶ月)
給料はいくらでもいいので、働かせて下さい。と言って入社したベンチャー企業。
ビジョンを描き、課題を捉え、仮説を持って目標/計画を設定し、高速でPDCAを回す。
その中で自分のwillを考えながら、やりたい経験を勝ち取っていく。
そして納得感を持ちながら全力で働き、価値を出す。
その経験を土台にメンバーのwill、価値創出に徹底的に向き合う。
考え方の根底を見直し、間違いなく今後の基礎になる経験をさせて頂きました。
- 事業を創るとは何かを身をもって知る
- ビジョン/目標を掲げ、仮説を持ち、徹底的にPDCAを回す
- 目標設定の仕方や評価制度もとても勉強になりました
- 製造業にどっぷり浸かる
- 品質の立ち上げ方/守り方
- 工場の管理/改善
- 海外経験(ベトナムの製造業/勢いに身を投じる)
- 課題解決力の向上
- 個人で課題を解決する
- 仕組みの力で価値を最大化する
- チームを持って事をなす
- チーム目標を設定し、整理し、伝える
- チーム目標を分解し、メンバーのwillと向き合い、任せる
- メンバーの成果に徹底してコミットする
今後どうなりたいか
ベトナム法人の品質チームが自走し始めたタイミングで将来を考え直しました。
整理せずに書き殴りますが、次のようなことが頭を巡りました。
- 今いるベンチャーで更に自分を高めたいのか?
- 他社で違う経験を積みたいのか?
- 家業とはどういった関わり方をしていきたいのか?
- そもそも自分は将来どうなりたいのか?
- 今足りていない経験は何か?
- いざという時にどこかで食っていける価値が自分にあるか?
当時の上司の方からも言われていましたが、一つ自分には明らかに足りない経験がありました。
『自分の責任で会社のリソースを何かにbetして、成果を出すこと』です。
家業に戻ることで、自分に必要な経験ができるとともに、
自分の行動と成果次第では、自分自身の市場価値も高められるチャンスであると考えました。
- 家業に恩返ししたいという自分のwillとの合致
- 家業との付き合い方を決めるためにも必要な家業への理解の深化
- 自分の責任で会社のリソースを何かにbetする機会
- 30歳までに経営を経験することによる自分自身のキャリアアップ
家業に戻ってはじめにやったこと
2023年6月末でベンチャーを退社後、2024年の1月から正社員として家業で働き始めました。
え、7月から12月まで何をしていたの?と思いますよね。。笑
11月末に第一子誕生予定も、家業には育休制度がなかったのです(笑)
そのため、8月〜12月はアルバイトとして、準備期間として働いておりました。
(将来の採用に向け、制度や人員体制の見直しを絶対にやる!と誓いました。)
また、ベンチャー退職と家業への入社の間に1ヶ月の自由期間を設け、
「家業で何を成し遂げるのか」「どんな方向性で動くのか」を徹底的に考えました。
具体的にどのようなアクションをしたのか?
具体的にどのように検討を進めていったのか?を次回の記事で書いていきます。
記事の更新はSNSで発信しますので、ぜひフォローの程よろしくお願いします。
ご紹介
家業での取り組みを活かして中小企業の事業承継問題に少しでもご協力出来ないかと思い、
Legacy Linksというサービスを立ち上げました。現場データ化サービスです。
(無償ヒアリングを通し、作業標準化後に事務作業を外注頂けるかご相談させて頂きます。)
父からの事業引継を進めている私自身と、
誰かから事業を引き継ぎ、事業作りをしたい渡邊の2人で動いています。
色々な方と繋がりたいの一心で動いております。ぜひお話しさせてください。