作業標準化

shibasan438

数年先だけを考えた場合、現在の業務オペレーションはすでに最適化されています。
しかしながら、50年先を見据えた技術や業務の継承を前提とすると最適ではありません。

なぜならば、現在の業務はSHIBASANの職人達が頭の中に多くの情報を蓄積し、
独自の感覚や考え方で判断を下していくことで成立しているからです。

この「目先では困っていない今」を勇気を持って変えていくことこそが課題であり挑戦です。
我々は、作業標準化を以下のように定義して、解決へと進んでいきます。

作業標準化属人性の排除 × 効率化

作業標準化により中小企業の承継問題の解決に挑むサービスとして、「Legacy Links」を立ち上げました。まずは自社の改善をモデルとし、中小企業全体を盛り上げられる存在を目指します。

属人化の排除 ≒ データ見える化

「誰かの頭の中にしかない情報」が多ければ多いほど、業務分担は難しくなり、
属人化が進んでしまいます。そこでSHIBASANは、まずは徹底的に見える化を促進しました。

商品ごとマスタデータ

  • 商品ごとの使用材料/サイクルタイム/作業・品質情報/出荷先などをマスタ化

受発注マスタデータ

  • 後工程の効率化に役立つ受発注データを一元管理&マスタ化

生産計画データ

  • 紙上で行っていた生産計画情報をデータ化

加工日報データ

  • 紙で運用しており、活用出来ていなかった情報をデジタル化
  • 材料の残り長さなども見える化することに成功

効率化 ≒ データ活用

見える化を行い、他の人も同じ作業が出来る状態を作ることは大切です。
しかしながら、これまでの50年とこれからの50年では明らかに時代が進歩しています。
SHIBASANはデータを活用し、作業効率を高めた上で標準化を進めております。

加工日報記入のタブレット化

  • 製造現場へのタブレット導入により、見える化したデータを活用出来る体制を構築
  • 紙に記載した加工日報情報をPCへ打ち直す工数を削減
  • 作業注意点や品質情報の現場伝達・水平展開を容易に

材料在庫確認工数の削減

  • 機能
    • 加工日報をデジタル化したことで、材料使用長さを自動集計
    • 受発注マスタで材料発注情報をデジタル化したことで、材料発注長さを自動集計
  • 効果
    • 社長が現場に出て材料確認を行う工数を削減
      • 15分/日×240日/年=60時間/年の工数削減
現状材料在庫量を可視化→現場へ降りて材料確認を行う手間を削減

材料発注業務の効率化

  • 機能
    • 発注情報をデジタル化することで注残等の情報を見える化
    • 商品ごとのデータをマスタ化することで理論上必要な材料の種類・量を自動算出
    • 加工日報をデジタル化することで、実際に使用した材料を自動集計
    • 材料ごとの発注先情報をマスタ化することで、注文書の作成を自動化
  • 効果
    • 社長の頭にしかなかった注残や材料余り情報を加味した材料発注を社長以外の社員が遂行可能に
    • 社長が電卓を叩いて注残集計や必要量を計算する時間をゼロに
      • 20分/日×240日/年=80時間/年の工数削減
受注情報に基づき、自動表示される材料の必要量・注残を閲覧しつつ、発注量を決定
発注書作成を希望する項目にチェック
発注書を自動生成

生産計画の効率化

  • 機能
    • 所要時間の自動算出
    • 材料幅など段取り時間節約に必要な情報を自動表示
    • 生産実施予定の設備番号を打ち込むことでガントチャートを簡単作成
  • 効果
    • 社長以外の社員でも実績ベースの加工時間で計画を簡単作成
    • 加工時間を電卓で都度計算する時間を削減
所要時間・材料サイズを見ながら生産計画を策定

探索時間の削減

  • 機能
    • 真空成形工程
      • 製品在庫、金型のロケ情報を自動表示
    • プレス工程
      • 製品在庫、プレス用抜き刃のロケ情報を自動表示
  • 効果
    • 作業者が物を探す時間を実質0に
      • 90分/日×240日/年=360時間/年の工数削減
製品在庫数量,場所・材料半端長・金型場所を自動表示

送り状作成の半自動化

  • 機能
    • 出荷情報を受発注マスタにて一元管理することでCSVデータ化が可能に
    • CSVデータ連携により送り状作成ソフトでデータ取込が可能に
    • 手打ちで作成していた送り状作成を半自動化
  • 効果
    • 社長の頭にしかなかった伝票記入情報を自動表示させることで社長以外の社員が作業可能に
    • 社長が都度作業していた送り先情報や出荷数量情報のインプット半自動化
      • 10分/日×240日/年=40時間/年の工数削減

標準化

業務を簡素化することが標準化のゴールではありません。
社長しか出来なかった業務を今いる社員・そして将来入社して下さる社員が難なく引き継げることこそがゴールです。

マニュアル作成

  • 以下の2点を大切にマニュアル作成&改良を行っております。
    • まずは技術を言葉にして残すこと
    • しっかりとPDCAが周り、改良が積み重なる仕組みで運用すること

町工場の作業標準化はお任せ下さい!

家業での取り組みを活かして中小企業の事業承継問題に少しでもご協力出来ないかと思い、
Legacy Linksというサービスを立ち上げました。現場データ化サービスです。
(無償ヒアリングを通し、作業標準化後に事務作業を外注頂けるかご相談させて頂きます。)

父からの事業引継を進めている私自身と、
誰かから事業を引き継ぎ、事業作りをしたい渡邊の2人で動いています。
色々な方と繋がりたいの一心で動いております。ぜひお話しさせてください。

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